自動車整備士の資格を取るには、国土交通大臣の行う自動車整備士の検定試験に合格しなければなりません。自動車整備士は、技能の程度による三段階の整備士のほか、自動車タイヤ整備士など、12種目に分類されます。
各種目ごとに技能検定試験があり、学科試験、口述試験(1級)及び実技試験(学科試験合格者)を受験することになります。
実技試験は、国土交通大臣指定の自動車整備専門学校や職業訓練校を卒業するか、整備工場で働きながら、技術講習所の講習を修了することで免除されます。
普通高校を卒業して、すぐに整備工場に就職した場合、3級の受験資格を得るためには、まず1年以上の実務経験が必要です。さらに2級整備士の試験を受けるには、3級の試験に合格した日から3年以上の実務経験が必要です。同様に1級整備士の試験を受けるには、2級の試験に合格した日から3年以上の実務経験が必要です。国家試験は年2回実施されますので、順調に進めば、実務を始めて4~5年で2級整備士、7~8年で1級整備士になれます。
ただし、工業高校の機械科を卒業した人は、実務経験が半年で3級の試験が受けられ、さらに合格後2年で2級の試験が受験できます。その他、高校卒業後、国土交通大臣から1種養成施設として指定された2年課程の整備学校を卒業しますと、初めから2級整備士の試験を受けることも可能です。